足立 典彦課長代理 不動産投資コンサルタント
自分らしくいて、人と共感し、喜びで繋がり合える世界。
だからもっともっと成長した方がおもしろい。
学生時代からの13年間を「ギター」という楽器に捧げた過去
ものづくりが大好きな幼少期を過ごし、高校に入学してからは、X JAPAN の HIDE に影響され、ギターを演奏し始めました。そして当時のアルバイト先の先輩から、私の前半の人生に大きく影響する人物を紹介されます。紹介されたその方はギターの演奏が物凄く上手く、衝撃的だったのは自分で製作したギターを使っていた事でした。私は当時ギターの演奏は好きでしたが、ギターそのものを自分で作るという発想はありませんでした。その時の衝撃は今でも印象に残っています。その憧れの方の影響で、日本最大の音楽専門学校であるESPミュージカルアカデミーに進学します。
その後も憧れのその方との関係は続き、私が楽器業界に就職を希望していることを相談したところ、彼が働く職場の面接を受けてみないか?という誘いを受け、前職の楽器店に入社することになります。
当時の私は、ロックを聴くことも、ギターを演奏することも、ギター製作にも興味に溢れ、正に絵に書いたような「ギターキッズ」だった私は「楽器店のギター売り場」という夢のような環境で、がむしゃらに働き始めました。
ニッチな業界のハイキャリアとは?
就職してからも、とにかくギターが好きという感情が強く、ギターへの愛があり、ギターへの情熱を仕事に注ぎました。入社当初は量産品の低価格帯のギター売り場を任されておりましたが、仕事を覚えるに従って、ブランドもののギター売り場へと、徐々にですが扱う単価も上がっていきました。
そして遂に、私の最も好きな「テイラーギターズ」というアコースティックギターの売り場を任されるようになります。その売り場はプロユーザーも多く、知名度の高いアーティストが頻繁に訪れました。恐らく皆さんの誰もが聞いたことのあるアーティストを担当させていただいておりました。
私はお客様とギターに愛を持って接し、テイラーギターズが日本人アーティスト達に愛されるよう誠心誠意、務めさせていただきました。
その頃の私は、ディーラーの上流に位置する代理店と共に、テイラーギターズのアメリカのファクトリーに出張し、「至高の1本」を追求したギターを作る仕事に携わっていました。日本人が好む形状や装飾を、私自らオーダーし、その後、実際にアーティストの共感を得て購入いただいたときは、人生で最も気持ちの良い体験でした。
もしかすると、皆さんが聴いた曲の中で、私が携わったギターを使って演奏された曲があるかもしれません。
しかしながら、ハイキャリアとも思えるこのポジションの私でさえ、生活は豊とは呼べない状況でした。それでもギターを愛しているからこそやってこられました。愛するギターに収入を求めてはならない、そんな罪悪感から将来に対する不安を押し殺すこともあったかもしれません。
※デジタルトランスフォーメーション(DX)が奪う業種、それがその当時の私の商圏でした。
ネットショップでは、共感で繋がり合えない
当時の小売業界はネット通販が主流になりつつありました。そして楽器販売においてもネットショップによる大量流通にシフトしていき、amazon や楽天市場がタイムセールを駆使した、大規模な大安売りを仕掛けにいきます。
それまでの私は、アーティストの各々の好みを対面でじっくりと時間を掛けてヒアリングし、それに合ったギターを提案し、実際にアーティストと一緒になって音色を聴き比べる接客をしていました。その中でアーティストと私は「共感」という感覚で繋がり合い、一緒になってアーティストの漠然と求める未知の音を探し当てていきました。それが真のギター販売員の姿です。
音楽は共感して楽しむものです。その音楽を構成する楽器は共感によって作られます。私はそういう仕事をしていたと自負し、満たされていました。
しかし悲しいことに、ネット販売にシフトするこれからは、そのギターを介したお客様との繋がりが大きく減っていくことを肌で感じとっていました。私はギターが好きだから、ギターが好きなどんなお客様のことも自然と好きになりました。しかし、共感無くして喜びで繋がり合えずに、ギターを品番で選んで買う時代になってしまっては、ギターを販売する仕事は続けられないかもしれない。そんな気持ちになるのは初めてで、絶望と似た気持ちに打ちひしがれました。
そういった事情で熱が冷めていき、13年間努めた会社を転職することを決意します。
「コンサルタント」にしか目が行かなかった
これまで見向きもしなかった求人サイトには、多くの情報が溢れ、魅力的な待遇の数々に圧倒されました。しかし、数ある企業の中からストレイトライドの求人情報に目が止まり、収入でも業種でもなく「コンサルタント」という言葉に不思議と強く惹かれました。そして転職を決意してから応募1社目のストレイトライドと面接することになり1回目の面接で採用されました。
楽器販売員と不動産投資コンサルタントは、まったく異なる職種です。
しかし、私にはある共通点が見えました。
楽器店に来店したお客様は「このギターがほしい」と、ギターを特定して仰るのですが、結果的にそれとは違うギターを購入なさることがほとんどです。
なぜならそのお客様は、自分が個人的に好きだからという理由でギターを選ぶからです。
でも実はそうではなくて、バンドの編成やジャンルを詳しくヒアリングし、他メンバーがどういった楽器を使っているか?どういう音が好みか?という細かい情報を精査し、楽曲やバンドとしてのサウンドのバランスを考える必要があります。個人的にこれがほしい、ではなく、「全体のバランスとしてこのギターが必要だ」という視点が重要です。これがプロとアマチュアの明確な違いになります。
この事例は、「ギター」を「不動産」に置き換えても矛盾しないと確信しました。
不動産はご自身の意思のみならず、仕事、家族、将来性、未来の夢など、前職とは比べものにならないほど、長期的に多く影響する要因に左右されます。
転職して業界未経験の私が、もしも不動産取引のプロフェッショナルになることができるならば、人生を共にする投資家との深い繋がりや、多くの共感を得ることができる。だから不動産の事を熟知する必要があり、経験することひとつひとつに大きなやりがいを感じています。
それに値する程、不動産の市場は巨大で、人生は長い時代になりました。
不動産は一点物、無限の提案ができて、自分らしいスタイルを選べる。
一般的な不動産会社の営業職とは違って、当社には無限の提案スタイルがあります。一般的な投資用不動産会社は、決められた自社物件を売るのが主な仕事です。しかし当社は、仲介取引を主軸にしているため、売りたくないものを売らなければならない状況もありません。
自社物件を提案するのではなく、一点物のマンションを自分のスタイルで提案することができます。売るものを自分で選び、投資家の状況をじっくりとヒアリングし、自分スタイルのプレゼンを行います。これこそが営業職とコンサルティング職、他社と当社の最大の違いです。
投資家やそのご家族から真の共感を得て、喜びという気持ちで繋がることのできる仕事が待っています。そういう気持ちを分かち合える仲間を増やし、もっともっとやりがいを感じる職場にしていきたいですね。