小尾 史也係長　宅地建物取引士　不動産投資コンサルタント

野球人生のはじまり

2人兄弟の次男として生まれた私は、両親と兄、曾祖母の5人家族の家庭で幼少期を過ごしました。曾祖母はとにかく優しくて、共働きの両親の代わりに、日中私の面倒を見てくれました。幼稚園までの記憶はほとんど残っていないのですが、音楽好きだった曾祖母と一緒にビートルズを聞いていたことだけは、鮮明に記憶に残っています。

小学校1年生から、野球を始めました。当時やんちゃだった兄が、野球をやりたいと言い始めて、少年野球の体験入団に私も連れて行ってもらったのがきっかけです。

最初はそれほど乗り気ではなかったのですが、練習に参加するうちにどんどん上手くなっていき、上級生の試合に出場できるほどになりました。テレビでプロ野球の中継を見ては、選手の動きを無意識に真似してしまうほど熱中し、いつしかプロ野球選手になりたいと強く思うようになりました。

当時の私は、野球をしている時以外はおとなしいタイプで、クラスでも目立つ方ではありませんでしたが、一方の兄は対照的に、外で喧嘩ばかりしては母に怒られていて、いわゆる「素行不良」と呼ばれるようなタイプでした。

やっぱり最高にイケてる兄貴の存在

いかついドレッドヘアを揺らして、肩で風を切るように街中を歩く兄の姿を、小学校の頃こそどこか冷めた目で見ていた私ですが、中学校に入った頃から「かっこいい」と思うようになりました。野球も上手く、上級生の試合で毎回活躍していた兄の姿は、いつしか私にとって憧れの存在になっていきました。

今思えば恥ずかしいことですが、そんな兄の影響で「ワル」に憧れた私は、親に無断で外泊したり、学校をさぼって友人と映画を見に行ったりしたこともありました。あの頃は本当に両親に迷惑をかけたと反省しています。

そんな荒んだ中学校時代でしたが、プロ野球選手の夢はずっと変わらず、野球に対しては常に真面目に打ち込み続けました。当時硬式のクラブチームに在籍していたのですが、出場した全国大会では、最終的に準優勝まで勝ち上がることができました。

全国大会で良い成績を残したこともあり、スカウトの声が色々と掛かるようになりました。是非うちの高校に来てくれと、わざわざ指導者の方が学校に尋ねてきたこともあります。 それでも、私の心はそれほど晴れやかではありませんでした。というのも、本当は好きなだけ野球に打ち込むことのできる私立の高校に進学したいと思っていた一方で、高額な学費で両親に負担を掛けたくないという思いが強かったからです。

しかし、ここで人生を大きく変えるような出来事が起こります。金銭的な事情で私立への進学を躊躇っていた私を見かねた兄が、これまでの素行不良を一切やめて、熱心に勉強に打ち込むようになったのです。兄は私を見て次のように言いました。「俺はなんとか頑張って公立高校に行くから、お前は私立に行って野球をやれ」と。

結局、兄はその言葉通り必死に勉強をやり切り、公立高校に進学しました。そんな兄の後押しを受けた私は、スカウトに来ていたとある高校の監督の人柄に惚れ込み、その監督が指導する私立高校に進学することに決めました。

ビジネスにも応用できる？野球で学んだ真のチームプレー

進学した高校は、元々女子高だったのですが、私が入学する数年前に共学になったばかりでした。学校が、男子生徒を集めるために有名な野球の指導者を雇って野球部を新設したのです。私をスカウトしてくれた方が、まさにその指導者でした。

監督の人柄に惹かれて進学をしたものの、まだまだ部の歴史が浅かったこともあり、そこまで強いチームやメンバーではありませんでした。校庭も小さくて、練習は公園で行っていました。それでも、監督からは「頭を使って野球をすること」の大切さを叩きこまれ、いかに高い効果を得るかを常に考えながら練習に取り組むようになりました。

監督の下で必死に練習を重ね、ようやくメンバー全員が頭で考えてプレーできるようになった頃から、徐々に結果がついてくるようになりました。最初は毎回ボロボロに負けていたのですが、試合を重ねるごとに白星が増えるようになり、自分たちが日に日に強くなっていることを実感しました。

その過程で、野球は単なる個人プレーではなく、いかにチーム全員で相手の心理を読み、誘導して勝つことが大切であるかを学びました。プロに行くような選手が9人集まっていても弱いチームもあるし、逆に個人の能力がそこまで高くなくても、9人が力を合わせることで最強のチームになることもある。監督の下で学ぶ中で、そんな野球の深みや面白さに触れる経験ができたのは、自分にとって今でも大きな財産となっています。

このような高校生活を経て、私の人生観も大きく変わりました。中学時代に憧れた「ワル」は、実は全然かっこよくなかった。ちゃんと芯が通っている人こそ、本当にかっこいいんだということを思い知りました。また、例え環境に恵まれていなくても、頭を使って努力をすれば、充分結果を出すことができることにも気付くことができました。

人生における大切な学びをたくさん得ることができた一方で、この頃から「自分にはプロは無理だろう」と心の奥底で感じるようになりました。強豪校の選手達の圧倒的な力量を目の当たりにする中で、自分の限界に気付いてしまったのです。

とはいえ、野球はずっと好きでしたし、今後も関わっていきたいという気持ちもありました。そこで、自分も監督のように、野球の指導者になりたいと思い始めるようになりました。

ちょうどその頃、いくつかの大学からスカウトが来ていて、とあるスカウトの方から「うちなら教員免許を取りながら野球もできる」と言われ、監督にも賛成してもらったことから、その大学に進学することに決めました。

プレイヤーからマネージャーへ

私が進んだ大学は野球が非常に強く、甲子園経験者が全国から来ているような学校でした。自分なりに準備をして練習に臨みましたが、彼らとのあまりの力の差に、最初の1週間で全く敵わないことを思い知らされました。

正直最初は、この大学で野球をしようと考えた自分の決断を後悔したこともありましたが、それでも必死になって努力を続け、周りに負けないように頑張りました。その甲斐あってか、100人以上の選手が在籍する中で、時にAチームに上がったこともありました。

しかしながら、後輩達から続々とスーパースターのような選手が出てくることへの焦りもあり、結局2年の秋には、学生コーチとして裏方に回りたいと自ら希望を出し、練習の手伝いやバッティングピッチャーをメインで行うようになりました。その時は、それまでのプレッシャーから解放されて、だいぶ気持ち的にも楽になったのを記憶しています。

そこからの1年間は、学生コーチとしてサポートに徹していましたが、3年の秋になると自身の進路を真剣に考えるようになり、高校時代の監督に相談に行くことにしました。すると、すぐに進路を一緒になって考えてくれて、とある高校に教員として就職することができました。

安泰だったはずの出世コースを自ら外れるという選択

監督のサポートによって就職した高校には、野球部がありませんでした。その代わり、休日になると監督がいる私の母校で、監督の補佐として野球部のコーチをすることになりました。

元々人に教えることが好きだったこともあり、教員の仕事はとてもやりがいがありました。母校でコーチとして指導することもとても楽しく、この道でずっと頑張っていきたいと考えていました。

状況が一変したのは、それから数年が経過した頃のことです。突然監督から、学校を辞めることになったと告げられました。どうやら、私が卒業したあたりから母校の理事会が大きく変わろうとする動きがあったようです。

これには私も大きなショックを受けました。監督が辞めてしまうと、当然私もコーチとして母校の野球部の指導に行くことはできません。このまま教員を続けていれば、教頭になれる出世コースに進んでいたものの、野球なしで教員を続けられるモチベーションはありませんでした。結局、監督が辞めることを聞いてからすぐ、私も職場に辞表を提出し、転職することを決意しました。

野球以外に何があるのか

転職するにあたって考えたのは「野球以外で自分が本気になれるのは何か」ということでした。その結果、大人になった自分が本気になれるのは「社会に認められる大きなビジネス」だという思いに至りました。

それまでずっと教員として働いてきたので、特にビジネスの経験がある訳でもありません。自分に何ができるかを考えた時に、周りの人から営業に向いていると言ってもらえたこと、自分自身も初対面での会話が苦手ではなかったこともあり、営業という仕事を極めたいと思うようになりました。

営業の仕事を探すにあたっては、不動産だけにこだわっていたわけではなく、色々な会社を調べました。ホームページまで細かく見て、その中で自分が気になったところに応募していく。そうして出会ったのが、このストレイトライドでした。

代表の落合豊との出会い

一次面接で代表の落合と会ったとき、すぐに「この人のもとで働きたい」と感じました。高校の監督に出会って以来、たくさんの大人を見てきましたが、目の前にいるこの人は、他の人とはオーラが違う。この人のもとでなら自分はもっと成長できる、そう確信した瞬間でした。

実際に入社して感じたのは、「自分の決断は間違っていなかったんだ」ということでした。一般的にイメージされるような不動産会社とは全然違っていて、風通しも良く、理不尽なことや自分にとってマイナスなことは一切ありませんでした。

実際に高収入を実現できる制度があって、やる気さえあれば想像以上の将来がある。志の高い人には心からおすすめできる会社だと感じています。